審判資格更新講習会におけるプログラムの一つとして、ブンデスリーガ 2018/2019 第33節のテレビ観戦研修に参加しました。
通常第33節(第34節が最終節)は全 9試合同時刻開催ですが、EL(ヨーロッパリーグ)準決勝を戦ったアイントラハト・フランクフルトは対マインツの試合が次の日の日曜日開催に変更になりましたので、8試合をカンファレンスにて同時に観戦です。
※カンファレンス(Konferenz)とは、試合の中継映像が一定間隔もしくは得点、決定的な得点のシーンなどで切り替わる中継方法のことです。
いくつかのシーンについてなぜそのような判定(懲戒罰、再開の方法など)に至ったか、しっかりと理由を説明できることを研修内で確認しました。
時間の制約上全てのシーンを研修内で議論できませんでしたが、私のメモも含めて以下、いくつかのシーンをお伝えいたします。
【ハイライト】ドルトムント×デュッセルドルフ「18/19 ドイツ ブンデスリーガ 第33節」
- 20′ オフサイドのシーン(デュッセルドルフ先制点のチャンス)。副審のシグナルのタイミングがこのタイミングになったのは何故?
- 58′ ドルトムント GK、マルヴィン・ヒッツ選手㉟の ドディ・ルケバキオ選手⑳に対するファール。「ボールに行っていない “keine ballorientierte Aktion“」、ペナルティーキック。
- 58′ ペナルティーキックの際、攻撃側競技者による侵入?
- 83′ デュッセルドルフ、アダム・ボジェク選手⑬の ジェイドン・サンチョ選手⑦に対する「著しく不正なプレー」
- 90’+6 ボールがドルトムンのペナルティーエリア内で DF マヌエル・アカンジ選手⑯の腕と脇の間を通る。デュッセルドルフのコーナーキック。
【ハイライト】レバークーゼン×シャルケ「18/19 ドイツ ブンデスリーガ 第33節」
- 49′ 「得点か、得点ではないか?」(オフサイドか否かのシーン)、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)がリプレーで再度「チェック」→ VARからの情報を受け入れて、得点を認める。
- 52′ コーナーキック、レバークーゼンの選手がペナルティーエリア外へボールをクリアするも、「乱暴な行為等の退場を命じる可能性がある反則」によりVARの介入→「オンフィールドレビュー」→ペナルティーキックの判定。ケヴィン・フォラント選手㉛に対して警告。
- 68′ シャルケGK、アレクサンダー・ニューベル選手㉟に対して遅延行為により警告。
- 71′ ペナルティーキックの判定 → 「PKか、PKではないか?」VARの介入、ペナルティーキックの判定の取り消し → ドロップボールにて再開。
- 78′ シャルケのペナルティーエリア内での、ダニエル・カリジューリ選手⑱のユリアン・バウムガルトリンガー選手⑮に対するチャレンジ。
【ハイライト】ライプツィヒ×バイエルン「18/19 ドイツ ブンデスリーガ 第33節」
- 10′ オフサイドのシーン(ミュンヘン先制点のチャンス)。副審のシグナルのタイミングがこのタイミングになったのは何故?
- 50′ 「得点か、得点ではないか?」(オフサイドか否かのシーン)、VARの介入 → 得点を認めず、オフサイドの判定 → 間接フリーキックにて再開
【ハイライト】シュトゥットガルト×ボルフスブルク「18/19 ドイツ ブンデスリーガ 第33節」
- 5′ ペナルティーエリア内にて、PKではないとの判定 → プレーを続けさせる → (映像ではどのようにアウトオブプレーになったかどうか見えませんでしたが、おそらくアウトオブプレーの後に) → 「PKか、PKではないか?」 VAR(ビデオアシスタントレフェリー)がリプレーで再度「チェック」→ VARからの情報を受け入れて、PKではないとの判定が正しいと確認。
【ハイライト】ホッフェンハイム×ブレーメン「18/19 ドイツ ブンデスリーガ 第33節」
- 44′ 「得点か、得点ではないか?」(直前のプレーがファールかファールではないか)、VARの介入 → (大迫選手の素晴らしいポストプレーでしたが…)得点を認めず、ファールの判定(ブレーメン、マキシミリアン・エッゲシュタイン選手㉟が、ホッフェンハイム、エルミン・ビチャクチッチ選手④を抑えた)。
以上の映像は、カンファレンスにて同時に観戦した 8試合のうち 5試合のものですが、他の 3試合については研修内にて議論する時間がありませんでした。