ボルシア・ドルトムント 香川真司選手 観戦研修・試合観戦

4部: ボルシア・ドルトムントII (セカンド・チーム)

前回の観戦研修は、レギオナルリーガ(4部)対ボルシア・ドルトムント(ファースト・チーム)の練習試合でしたが、今回の観戦研修は、レギオナルリーガ(4部)のリーグ戦です。

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審判団は、ルクセンブルクから派遣された審判団です。昨シーズンよりドイツの地域サッカー協会とルクセンブルク・サッカー協会との間(ルクセンブルク1部担当の審判団とドイツのレギオナルリーガ(4部)担当の審判団との間)の審判団交換プログラムが始まりました。

前半序盤(8′, 12′, 26′)にドルトムント㉚、⑪による「身体的接触によって相手競技者を妨げる」ファール  „Sperren des Gegners mit Körperkontakt“ が続きました。また、26′ にラフプレーによる警告。ファールと判定した審判団に対して声が出ていましたが、ファールに対する注意が非常に効果的でその後はファールも減り、審判団に対して声が出ることも殆どなくなりました。警告や退場となるファールもその後はありませんでした。

本日担当の主審ロラン・コプリワ (Laurent Kopriwa) 氏は、ルクセンブルグのトップリーグに加え、既にチャンピオンズ・リーグ予選(マルメFF対FCドリタ)、2018 FIFAワールドカップ・欧州予選(マケドニア対リヒテンシュタイン)なども担当しており、昨シーズン、ドイツのレギオナルリーガ(4部)の試合を担当する前に地元紙には「とても経験のあるレフェリー „ein erfahrener Spielleiter“ が試合を担当する」との記事がありました。「とても経験のある」というのは、試合を観てもまさにその通りだと思いました。

今日は試合序盤のファールに対する注意がとても参考になりました。ちなみに、このファールに対する注意は、ドイツ語では、„Ermahnung“ と言います。審判活動をしていると「注意 „Ermahnung“」と「警告 „Verwarnung“」の違いはすぐに分かりますが、ドイツ人でもサッカーをプレーするのも観るのも大好きな友人が言うには、言われないとその単語と使い分けが思いつかないとのこと。活動をしているからこそ知っている用語というのがあるものですね。

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以下は観戦研修の前に予習した内容とその結果です。

ボルシア・ドルトムント(セカンド・チーム)は現在レギオナルリーガ(4部)に所属し、10代の若い選手に限っても、トップ・チームでの試合出場経験があるイサク選手やゴメス選手、ブンデスリーガ2部での出場経験があるパヴリディス選手、

※()内は年齢、丸数字は背番号

他にも、トップ・チームでの公式戦出場経験はないものの期待されている選手が何人もいます。

興味深いのは、セチェルマン選手です。4部, U-19  (U-19 1部/ UEFA Youth League) と トップ・チームの練習試合を掛け持ちしていて、スケジュールが重複した場合は優先順位として、トップ・チームの練習試合 > U-19 (UEFA Youth League) > 4部 > U-19 1部 の順で試合に出場しているように見えます。10代の選手で一番期待が高いのは彼かもしれません。

個人的には、ゴメス選手㊱、パヴリディス選手⑧、前回の観戦研修の練習試合ではファースト・チームで出場し先制点を決めた(以下映像)ヴァナー選手㊴(練習試合では㉛)をもう一度観たいなと思っていました。

また前節のロートヴァイス・エッセン戦では、今季4部での出場が多いイサク選手に加え、香川真司選手とローデ選手が出場し、驚きとして、またブンデスリーガ1部のレベルの選手を何人も 4部の公式戦に出場させるのはいかがなものかと賛否両論ニュースになっていました。

ハイライトの映像はこちら。香川真司選手の(チームの 5得点のうち) 4アシストが見られます。

ちなみに、ロートヴァイス・エッセンのファンから「ブンデスリーガ1部のレベルの選手がいなかったらお前らには今日(勝てる)チャンスはなかったよ。 „Ohne Profis habt ihr keine Chance“ 」とのチャントがあったそうです。

こういうチャントは同じメロディーでも歌詞にはいろいろなバリエーションがあります。「審判の判定に助けられていなかったらお前らには今日(勝てる)チャンスはなかったよ。„Ohne Schiri habt ihr keine Chance“ 」など。

イサク選手はもしかしたら今日も出場するかもしれないが、香川選手とローデ選手は今日の出場はないだろう、と予想していました。

香川選手とローデ選手は基本的にはトップ・チーム所属、前回はトップ・チームのチャンピオンズ・リーグ、対アトレティコ戦(アウェイ)の遠征に帯同しなかったことと、セカンド・チームの試合がドルトムントのホームゲームであったこと、トップ・チームの監督の指示などの理由がありましたが、今日のセカンド・チームのゲームはアウェイ、トップ・チームはホームで対バイエルン戦、トップ・チームの練習にも参加していることから今日のセカンド・チームの試合に出場しないだろうとの予想でしたが…

試合は、キリアン選手、シュヴァーマン選手、ヴァナー選手が先発、パヴリディス選手が 88′ からの途中出場、イサク選手、香川選手とローデ選手はやはり出場しませんでした。

ヴァナー選手㊴は今日の試合では、ボヤムバ選手⑪が取るポジションとの関係で、守備的なポジションにいることが多かったです。もう少し攻撃的な場面で観たかったです。

[参考]

Kagawa bei Auftritt in der U23 des BVB ausgepfiffen

0:5! U23 des BVB nimmt RWE mit Profi-Hilfe auseinander

 

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