ここ最近は主審として試合への割当を頂くことが多かったので、副審割当は久しぶりでした。今日は、ランデスリーガ(6部)の試合を副審として担当させて頂きました。
試合会場に入ると、いつも通りチーム関係者に挨拶をし、フィールドのチェック。
天然芝の状態が素晴らしかったです。ちなみに、このスタジアムでは2007年6月27日に、U-19 女子 ドイツ代表対ノルウェー代表の試合が行われたそうです。UEFA U-19 女子選手権 (EURO U-19 女子)の前の最後の練習試合でしたが、DFB によると試合内容は良くなかったそうです(大会では優勝)。
ホームチームの関係者が言うには「このスタジアムには、センターラインの延長上、観客席スタンドの上にあるあのカメラで試合はライブで放送されますし、後で映像を観ることもできますよ。ズームもできますよ。」とのことでした。
ドイツではブンデスリーガ、UEFAチャンピオンズ・リーグなどの試合は、Sky もしくは DAZN が放送をしていますが、地域リーグの試合は、Sports.TV TOTAL により無料でライブ放送を観たり、後からアーカイブとして保存された映像を観ることができます。対象の試合はまだ地域リーグ(4-7部)のほんの一部ですが、地域リーグの全試合へと対象を拡げたい、という動きがあるそうです。
HOM(ホームチーム)、AWA(アウェイチーム)のチーム名を映像に埋め込んでいない、試合開始から時間をスタートさせていない(常に 00:00)、得点の進行を管理していない(常に 0:0)、画質があまり高画質ではない、カメラが一台しかなくプレーの場所によっては映像が見辛い、結局ズームはできなかったなど細かいことは置いておき、映像で後から振り返ることができるのは非常に有難いことです。
今日は私のサイドだけでも、オフサイドが 7つ。今日の振り返りは、その 7つのオフサイドの場面、クイック・リスタートの場面、ファール・サポートの場面が1つ。
「ボールが味方競技者によってプレーされたか触れられた瞬間」に映像を自分で止めることはとても難しいですね。
映像をこのブログに埋め込む(かつ映像の開始時間を指定する)ことができれば良いのですが、出来ないのでここでは一つの場面の静止画をシェアしたいと思います。その他の場面は、もう一度見直す時のための私個人の記録用に記入しています。個人的な記録ですみません。
(3’05 / 映像では 19’01)ファール・サポート
(4’24 / 映像では 21’20)オフサイド①
試合の中「ボールが味方競技者によってプレーされたか触れられた瞬間」、私から見て手前の選手はオンサイド、奥の選手はオフサイドのポジションにいたと捉えておりましたが映像を見てもそれは確認できました。1枚目は「触れられた瞬間」を過ぎて、既にボールが足元から少し離れている瞬間で、2枚目はボールが奥の選手(センターサークル内の選手)の方へ向かう空中にある瞬間です。
奥の選手(センターサークル内の選手)がそのボールに対してプレーをしたので、オフサイドの判定となりました。
(8’57 / 映像では 24’53) オフサイド②
(18’50 / 映像では 34’46)早いリスタート
(21’30 / 映像では 37’26)オフサイド③
(23’27 / 映像では 39’23)オフサイド④
(41’44 / 映像では 57’40)オフサイド⑤
(41’47 / 映像では 57’43)オフサイド⑥
…
後半にもオフサイドが一つ。「自分の近くにあるボールを明らかにプレーしようと試みており、この行動が相手競技者に影響を与える」方法でプレーに関わったと判断してのオフサイドの判定でした。
今回のスタジアムのように、少しでも多くのスタジアムにカメラが設置され、映像を観ることができる対象の試合が増えてくれるよう願っています。