ドイツ代表 試合観戦 (TV)

2020年東京オリンピック サッカー欧州予選と欧州代表国

2020年東京オリンピック、サッカーはグループステージ第2節が終わりました。最終節の結果と決勝トーナメント1回戦の結果次第ですが、オリンピック日本男子代表、女子代表ともにヨーロッパからの出場国と対戦する可能性がありそうですね。

ここでは、テレビで観戦していたヨーロッパ予選(2019年)から振り返り、ヨーロッパからの各出場国のメンバー構成を大まかに見ていきたいと思います。

なお、ドイツの公共放送では基本的にオリンピック期間中はいずれかの競技を放送しています。個人的には時差と時間の制約上サッカーの試合をライブで観ることができないので公共放送局のウェブサイトにてアーカイブ録画で観ていますが、観られる試合に限りがあるうえに保存期間が一週間と短いのが残念なところです。

アーカイブ録画で観られる場合は、懲戒罰(カード)の場面だけ見たり、得点場面や(得点にはならなかったが)得点の機会だった場面だけを見たりと、とても使い勝手が良いのですが、この使い勝手の良さもドイツ代表以外の試合のアーカイブ録画では使えない場合があったりと、ドイツ代表以外にも試合を観ようと思うと少し制限を感じます。アーカイブではなく、テレビのライブ放送を録画すればもう少し観られる試合の選択肢が増えるかもしれません。

 

オリンピック 予選(ヨーロッパ)

2020年東京オリンピック、サッカー予選がアジアでは男子がAFC U23アジアカップ2020を兼ねて、女子が2020年東京オリンピック予選にて行われたのと同様に、ヨーロッパでは男子がUEFA U-21欧州選手権2019、女子が2019 FIFA女子ワールドカップを兼ねて行われました。

U-21欧州選手権本戦の選手としての参加資格はU-23ですが、選手権本戦の2年前から始まる予選の参加資格も本戦と一貫して同じなので(UEFA U-21欧州選手権2019の場合、誕生日が1996年1月1日以降なので)、予選が始まる時点ではU-21のカテゴリーとなります。「U-21」欧州選手権と呼ばれているのはそのためです。

また、オリンピックと同年に行われるアジア予選と異なりヨーロッパ予選はオリンピック前年に行われるため、U-21欧州選手権本戦開催年に23歳となる(1996年生まれの)選手は、オリンピックへの参加資格(誕生日が1997年1月1日以降)を満たせません。

男子 女子
欧州予選 UEFA U-21欧州選手権2019 ワールドカップ2019 欧州上位3カ国
選手参加資格 誕生日が1996年1月1日以降 – (A代表)
オリンピック出場国
  • 🇪🇸 スペイン
  • 🇩🇪 ドイツ
  • 🇷🇴 ルーマニア
  • 🇫🇷 フランス
  • 🇳🇱 オランダ
  • 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿(🇬🇧 イギリスとして出場)
  • 🇸🇪 スウェーデン

 

男子

上記により、ヨーロッパ予選に出場していた選手でオリンピックにも出場している選手は数名で、ヨーロッパ予選とはメンバー構成が大きく変わっています。

通常オリンピック開催年は欧州選手権(A代表)の開催年と重なる上に、今年はコロナ禍により1年延期された欧州選手権(A代表)とオリンピックに加えて、予定通り(2年毎に)行われたU-21欧州選手権2021(オリンピック予選ではない)が行われたため、オリンピック代表選考は非常に難しかったのではないかと思います。

ドイツ代表

U-21欧州選手権2021決勝(6月6日)まで試合に出場し優勝したドイツ代表からも6人選ばれており、オリンピックへの参加資格に比べて若い選手構成になっています。

Trikot Name Geburtstag Verein U21 EM Olympia
Torwart
12 Svend Brodersen 22.03.1997 Yokohama FC x
1 Florian Müller 13.11.1997 VfB Stuttgart 1893 e. V. x
22 Luca Plogmann 10.03.2000 SV Werder Bremen v. 1899 e. V. x
Abwehr
14 Paul Jaeckel 22.07.1998 SpVgg Greuther Fürth e. V. x
15 Ismail Jakobs 17.08.1999 1. FC Köln e. V. x
19 Lars Lukas Mai 31.03.2000 SV Darmstadt 1898 e. V. x
5 Amos Pieper 17.01.1998 DSC Arminia Bielefeld e. V. x x
3 David Raum 22.04.1998 SpVgg Greuther Fürth e. V. x x
4 Nico Schlotterbeck 01.12.1999 1. FC Union Berlin x x
2 Josha Vagnoman 11.12.2000 Hamburger SV e. V. x x
Mittelfeld/Sturm
6 Ragnar Ache 28.07.1998 Eintracht Frankfurt x
11 Nadiem Amiri 27.10.1996 Bayer 04 Leverkusen Fußball GmbH x
8 Maximilian Arnold 27.05.1994 VfL Wolfsburg e. V. x
10 Max Kruse 19.03.1988 1. FC Union Berlin x
18 Eduard Löwen 28.01.1997 VfL Bochum 1848 Fußballgemeinschaft e. V. x
13 Arne Maier 08.01.1999 Hertha BSC e. V. x x
7 Marco Richter 24.11.1997 FC Augsburg 1907 e. V. x
17 Anton Stach 15.11.1998 SpVgg Greuther Fürth e. V. x x
9 Cedric Teuchert 14.01.1997 1. FC Union Berlin x
Trainer
Stefan Kuntz 30.10.1962 x x

スペイン代表、ルーマニア代表、フランス代表に関してはUEFA U-21欧州選手権2019以降、状況を追えていませんが、グループリーグ最終節の結果次第では、ドイツ代表、スペイン代表との対戦は準決勝以降で可能性がありそうな一方で、もしかしたらルーマニアとの対戦が先になるかもしれませんね。

女子

 

スウェーデン代表

2019 FIFA女子ワールドカップ準々決勝でドイツ代表はスウェーデン代表に敗れてオリンピック参加資格を得られませんでした。個人的にはドイツ代表を応援していたので残念でしたが、その試合で1ゴールとゴールに繋がるセンタリングを上げた⑩番ヤコブソン選手の活躍をよく覚えています(以下映像、2:10)。

2019 FIFA女子ワールドカップと比べてオリンピックでは、MFの⑯番、FWの⑱番が新たに先発メンバー候補となっている以外はメンバーに大きな変更がないように思います。もし対戦することになれば、⑩番ヤコブソン選手だけではなく、特に⑱番ロフフォ選手、先発出場でなければ途中交代で出場するであろう⑧番ハーティグ選手を中心とした攻撃が脅威である一方で、DFのスピード感からするとDFの背後に抜け出したりマークを外したりして得点の機会が何度かつくれるのではないかと予想しています。

2020 Summer Olympics, Group G: Sweden – United States

2019 FIFA Women’s World Cup, Group F: Sweden – United States

20190620_2100_Sweden_USA_Line-ups

オランダ代表

オリンピックではDFの②番ウィルムス選手、④番ヌーベン選手、③番ファンデルフラフト選手、(⑧番スピツェ選手の怪我により)MFの⑥番ルート選手が新たに先発メンバー候補に入っているので、2019 FIFA女子ワールドカップと比べてDFラインのメンバーが大きく変わっていますが、MF/FWは⑥番ルート選手以外はほぼ同じ構成だと思います。

2020 Summer Olympics, Group F: Netherlands – Brazil

2019 FIFA Women’s World Cup, Group E: Netherlands – Canada

20190620_1800_Netherlands_Canada_Line-ups

イギリス代表

オリンピック、グループリーグでの対日本代表戦は既に終わりましたが、2019 FIFA女子ワールドカップのイギリス代表の殆どと、スコットランドから2人、ウェールズから1人を加えてイギリス代表を構成しているようです。

2020 Summer Olympics, Group E: Japan – Great Britain

2019 FIFA Women’s World Cup, Group D: Japan – England

20190619_2100_Japan_England_Line-ups

 

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