統計・データ

サッカー審判員登録数統計(日独比較)

今回は、ドイツと日本のサッカー審判員登録数について比較をしてみたいと思います。

まず、比較データを作成するにあたり、ドイツサッカー連盟、日本サッカー協会が公表している統計データ(データボックス)を基にしました。以下のデータ項目の定義が必ずしも一致していないため単純に比較することはできませんが、大まかに比較をし、サッカー審判員登録数と1チームあたりのサッカー審判員登録数の違いを把握できるかと思います。

  • データ作成の日付について、ドイツサッカー連盟の統計では、シーズン終了(6月30日)時点での数字となっているが、日本サッカー協会の統計では、年度となっており、年度初めか年度末か、日付が明記されていないため不明、
  • サッカー審判員登録数の定義は、ドイツサッカー連盟の統計では、「1シーズンの中で、少なくとも1回、主審、副審、第四の審判員、もしくはインストラクターとして活動した人」となっており、日本サッカー協会の統計では、「サッカー審判員として登録されている人」、

20180330_SR-Einsatzstatistik_2016-2017_02

1チームあたりのサッカー審判員登録数を比較すると大きな差となっておりますが、日本サッカー協会の統計のサッカー審判員登録数の定義からアクティブな審判員だけに絞ると差は小さくなると思います。また、ドイツでは、副審なし、第四の審判員なしで担当する試合の範囲を大きくするなど、審判員不足に対処しようとしています。

また、ドイツではサッカー審判員登録数は 2006年の 81,372人をピークに減少が続いていますが、同時にサッカーチーム登録数もピークの 180,717チームから減少が続いており、1チームあたりのサッカー審判員登録数で見ると今のところあまり変化がありません。

[追記]

DFB の発表によると、2017/2018シーズンは 57,420人の審判員がドイツ国内の試合を担当しました。

 

女子サッカーチーム数の比較

また、審判員登録数の構成内訳、サッカーチーム数の構成内訳の区分方法にも以下のような違いがあり、区分毎の詳細な比較をすることはできませんが、ドイツの女子サッカーチーム、少女サッカーチームをあわせた登録数の割合は日本と比べると若干低い数字となっています。

  • 審判員登録数について、ドイツサッカー連盟の統計では、男子(18才以上)、男子(18才未満)、女子という三区分で、日本サッカー協会の統計では、1級、女子1級、2級、3級と4級の中にさらに、一般、U‐18、U‐15 という区分、
  • サッカーチーム登録数について、ドイツサッカー連盟の統計では、男子、少年(15-18才)、少年(14才まで)、女子、少女(16才まで)という区分で、日本サッカー協会の統計では、第1種、第2種、第3種、第4種、シニアという区分、

女子審判員登録数の比較

私の計算では、ドイツでは女子審判員登録数の全審判員登録数に対する割合は、3.87%、女子チーム、少女チームをあわせた全チームに対する登録数の割合は、7.7% となっております。女子審判員登録数の割合については、日本の女子審判員登録数の数字を得ることができず比較できませんでしたが、感覚的にドイツの女子審判員登録数の割合の方が少ないと感じます。日本の女子審判員登録数の割合について数字をお持ちの方、如何でしょうか。

 

 

参考

[1]. https://www.dfb.de/sportl-strukturen/schiedsrichter/schiedsrichter-statistik/

https://www.dfb.de/verbandsstruktur/mitglieder/statistiken-der-vorjahre/

[2]. http://www.jfa.jp/about_jfa/organization/databox/football_referee.html

[3]. Es wurden alle Schiedsrichter erfasst, die im Zeitraum 01.07.2015 – 30.06.2016 mindestens einen Einsatz als SR, SRA, 4.OFF oder SR-Beobachter laut DFBnet absolviert haben / 2015年7月1日から2016年6月30日の期間で少なくとも1回、主審、副審、第四の審判員、インストラクターとして活動した。

[4]. im Zeitraum 01.04.2016 – 31.03.2017 / 2016年度

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