今日の観戦研修は、ブンデスリーガ 2014/2015年シーズン、最終節。ボルシア・ドルトムント対ヴェルダー・ブレーメン戦です。
ボルシア・ドルトムントのホームスタジアム、ジグナル・イドゥナ・パルクには少し早めに入り、スタジアムの中でアクセスできる限り色々な位置、角度からピッチを見たり、ウォーミングアップを見たりしました。
今日の観戦位置は、ボルシア・ドルトムントのサポーター立見席と反対側のゴール裏でした。
ドルトムントは、今シーズンをもってユルゲン・クロップ監督が勇退、キャプテンのセバスティアン・ケール選手が現役を引退するということで、二人にとってはこれがドルトムントでの最後の試合。さらに、ドルトムントは引き分け以上でヨーロッパリーグの出場権が(ホッフェンハイムが大量得点で勝利しない限り)確定する一方、ブレーメンは既にヨーロッパリーグの出場権を逃し、かつ降格も逃れています。ブレーメンにとってこの試合の勝敗の結果が何かを左右するわけではありませんでした。
試合は、両チームとも懲戒罰(イエローカード、レッドーカード)はゼロ。とてもフェアな試合でした。
今日の観戦研修のメモより。ブレーメンの (FKからの)2点目。
そのシーンの映像はこちら。私の試合会場での観戦位置からはもちろん、この映像でもオフサイドラインに沿っていないので判断は難しいですが、自分が副審だったらどう見るだろうか、とか想像しながら映像で見るのはとても勉強になります。
試合後の各誌分析によると、ブレーメンの 2点目が「オフサイドだった」というコメントと、「オフサイドではなかった」というコメントがあり、評価が分かれていました。
„souveräne Leitung einer äußerst anständigen Partie. Das Gespann übersah allerdings, dass Gebre Selassie beim 3:2 ganz knapp im Abseits.“
„Der Schiedsrichter: Manuel Gräfe zeigte in einem einfach zu leitenden Spiel eine Vorstellung ohne den geringsten Fehler. Richtig gesehen, dass Gebre Selassie beim 2:3-Anschlusstreffer nicht im Abseits stand.“
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以下は香川真司選手の観戦記録です。
この試合は序盤から香川選手の調子がとても良いということが観ていても分かりました。結果、香川選手は1ゴール2アシスト、全得点に関与。試合全体通して見るとドルトムントはチームとしてあまり良くなかったのですが、限られたチャンスをほどんどゴールとアシストにつなげたのはさすがです。簡単なように見えていくつものスキルが凝縮したゴールとアシストでした。この試合を観られたのは幸運でした。
まずは1点目。得点の後の「カガワー、シンジ!」コールです。
マンチェスター・ユナイテッドからボルシア・ドルトムントに復帰したこの 2014/2015年シーズンは背番号が 7番でしたので、コールも「皆さま!只今の得点、背番号 7 カガワー、シンジ!」です。隣のファンも興奮しています。「シンジー! よっしゃーカガワ! 1-0 !」
味方選手がパスカットした瞬間に走り出した動きはもちろん、相手DFの動きを見ながら、右足インサイドで相手選手の動いている方向の逆を取った動きが良かったですね。
2点目は、オーバメヤン選手が相手DFの裏へ走りこむスペース、タイミングを狙って優しくワンツー。
3点目は、左サイドから、右サイドのムヒタリアン選手へピンポイントのロングパス。
ブレーメンサポーター席からは、緑色の発煙筒も。ちなみに発煙筒は、ドイツ語では „Bengalisches Feuer“ (ベンガル地方の炎、ベンガル式発煙筒)と言います。なぜベンガル地方?ベンガル式?という言葉の由来が分かりましたら、このページを更新してお伝えしたいと思います。
[参考]
https://www.google.de/search?q=Dortmund+Bremen+23.05.2015&oq=Dortmund+Bremen+23.05.2015