組織体系・構成

リーグとサッカー協会の構成

ドイツのサッカー協会の構成

ドイツのサッカー協会の構成は、DFB(ドイツサッカー連盟)、地域協会、市町村協会があり、日本の JFA(日本サッカー協会)、地域協会、市町村協会という構成と似ています。

男子サッカー
1部-3部

男子サッカーのリーグは、ブンデスリーガをトップリーグとして、ツバイテ・ブンデスリーガ、ドリッテ・ブンデスリーガの全国リーグ 1-3 部が DFB 管轄です。

4部

レギオナルリーガの 4 部が地域協会管轄、

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図 1 のように、4 部リーグであるレギオナルリーガは、全部で 5 つのリーガから構成されています。6 州を含んでいるレギオナルリーガ(ドイツ東部のレギオナルリーガ・ノルトオスト)もあれば、レギオナルリーガ・バイエルン(バイエルン州)、レギオナルリーガ・ヴェスト(ノルトライン・ヴェストファーレン州)のように、1 州単独のレギオナルリーガもあります。それぞれドイツで最大面積の州、最大人口の州だからでしょうか。

 

4部から3部への昇格

[追記]

2017/2018 シーズンまでは 5つある地域リーグの優勝チームとレギオナルリーガ・ズュードヴェストの準優勝チームを加えた合計 6チームで、3部への昇格枠 3枠をかけて昇格プレーオフを戦っていました。

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2018/2019 、2019/2020 シーズンまでの暫定

2018/2019 シーズンより3部への昇格枠は 4枠に増え、そのうち 3枠が自動昇格枠、1枠をかけて昇格プレーオフとなりました。2017-2018 シーズンまで昇格プレーオフへ 2チーム出場していたレギオナルリーガ・ズュードヴェストに対しては、少なくとも今後 2シーズンは優勝チームが自動昇格することと決定されました。また 2018/2019 シーズンについてはレギオナルリーガ・ノルトオストの優勝チームも自動昇格と決定され、残り 1つの自動昇格枠は抽選にて、レギオナルリーガ・ヴェストの優勝チームが自動昇格することと決定されました。残りの 2つのレギオナルリーガ優勝チームが残りの昇格 1枠をかけて昇格プレーオフを戦います。

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2019/2020 シーズンは、レギオナルリーガ・ズュードヴェストの優勝チーム、昨シーズン昇格プレーオフを戦ったレギオナルリーガ・ノルトとレギオナルリーガ・バイエルンのそれぞれの優勝チームも自動昇格、昨シーズン自動昇格枠を与えられたレギオナルリーガ・ノルトオスト、レギオナルリーガ・ヴェストの優勝チームは 2019/2020シーズンについては昇格プレーオフを戦います。

 

参考

Änderung der Aufstiegsregelung in der Regionalliga beschlossen

 

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5部-7部

オーバーリーガもしくはファールバンデスリーガ(Oberliga / Verbandsliga)、ランデスリーガ(Landesliga)、ベツァークスリーガ(Bezirksliga)の 5-7 部は地域協会管轄(レギオナルリーガを管轄している地域協会とは別)です。

5 部のオーバーリーガは、名称、呼称から「オーバーリーガ」が省略されていることがあります。例えば、ノルトライン・ヴェストファーレン州には 3 つのオーバーリーガがあり、それぞれニダーラインリーガ、ミッテルラインリーガ、ヴェストファーレンリーガと呼ばれています。

ドイツで審判活動を開始したいなど、現地協会とコンタクトを取りたい場合はまず、自分が住んでいる市町村を管轄する地域協会に連絡をすることになります(基本的には、5〜7 部を管轄する地域協会が最初のコンタクト先で、21の地域協会が存在します)。

また、5 部以降では、地域により、ディビジョンは同じですが地区により Staffel 1, Staffel 2, Staffel 3 … というように、いくつかのリーグに分割され同時に運営されています。東京都社会人サッカーリーグ 2 部 A, B, C … と同様と申し上げますと分り易いでしょうか。

5 部以降は、地域により、リーガの名称、リーガの数が異なり、1〜4 部のように全国での統一性はありません。5 部のオーバーリーガは、ファールバンデスリーガと呼ばれる地域もあります。もともとファールバンデスリーガは Verbandes (Association: 協会)という名の通り、地域協会のトップリーグ(5 部相当)でオーバーリーガと同等でしたが、現在はその名称はあまり使われていないようです。さらに 6 部以降、ランデスリーガ、ベツァークスリーガの順でリーガが運営されている地域もあれば、5 部のオーバーリーガに続いて、6 部以降ファールバンデスリーガ、ベツァークスリーガの順の地域、ファールバンデスリーガ、ランデスリーガ、ベツァークスリーガの順の地域もあります。ベツァークスリーガをグルッペンリーガと呼ぶヘッセン州のような例外もありますし、5 部以降の構成は地域により様々。クライスリーガ A、クライスリーガ B、クライスリーガ C、クライスリーガ D … と続く市町村リーグの数も地域により異なります。

一般的にはブンデスリーガからレギオナルリーガまでの 1-4 部がプロリーグ、5 部以下がアマチュアと言われています。4部でも別に仕事をしながら活動している選手もいますし、5 部以降のチームでもチームに選手専業のプロ選手が所属しているかどうかはクラブに拠りけり。私の知る限り、多くはないですが 7 部のチームに所属する選手でも、クラブから収入を得ているケースがあります。

8部以降

クライスリーガ A(Kreisliga A)、クライスリーガ B、クライスリーガ C、クライスリーガ D の 8-11 部以降は基本的には市町村協会管轄となっています。

 

ユース、ジュニアユースサッカー

ユース、ジュニアユースサッカーについては、ドイツ語版のルールブック(DFB発行)の第7条 試合時間に「DFB による追加説明 (Zusätzlichen Erläuterungen des DFB)」 (日本語版のルールブックの中の「日本サッカー協会の決定」と似た項目)があり、A-Junioren/Juniorinnen (U19/U18 男子/女子) から G- (U7) までのカテゴリーが定義されており、それぞれリーグ戦が行われています。

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A カテゴリー、B カテゴリーには、全国を 3 つの地域に分けて構成される、A-Junioren ブンデスリーガ、B-Junioren ブンデスリーガがあり、シーズンの最後にチャンピオンシップを戦います。高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ EAST、WEST と同様ですね。

A カテゴリー、B カテゴリーでは、ブンデスリーガ以降、ツバイテ・ブンデスリーガ、ドリッテ・ブンデスリーガのようなリーグはなく、地域により、レギオナルリーガ、オーバーリーガがこの世代の 2 部リーグとして運営されています。

この年齢別のカテゴライズは便宜上であって、選手のレベルや環境にあわせて飛び級もありますし、選手のチーム間の移籍も頻繁に見られます。

女子サッカー

女子サッカーについても、男子サッカーと同様に全国リーグであるフラウエン(女子)ブンデスリーガが運営されています。ツバイテ・フラウエンブンデスリーガからは全国を南北に分けた形で運営されており、3 部リーグはレギオナルリーガとなっています。男子、女子ともに 5 つのレギオナルリーガが存在しますが、女子レギオナルリーガは、男子レギオナルリーガと範囲の分け方が異なります(例は以下の図 3 の通り)。4 部以降、地域により、リーグ名、階層数が異なるのも男子サッカーリーグ同様です。

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シニアサッカー

シニアサッカーについても、リーグ戦が行われており、例えば、Ü32 (Over 32)、Ü40、Ü50、Ü60 といった年齢別になっています。登録チーム数があまり多くないため、リーグ数、試合数は多くありません。

ほぼ、どのクラブチームもファーストチーム(エルステ・マンシャフト)、セカンドチーム(ツバイテ・マンシャフト)、クラブによってはサードチーム(ドリッテ・マンシャフト)以降も持っており、それぞれリーグを戦っています。この仕組みが、ドイツの大きなサッカー競技人口数を支えています。

フットサル

フットサルは、全国規模でのリーグは運営されておらず、私が住む地域では、2 部で構成されている地域リーグが運営されています。サッカーと比べても圧倒的に競技人口は少ないですし、また、その地域リーグの一つは創設されてからまだ 2 シーズン目で、ドイツでのフットサルの普及はこれから、という印象です。私は日本でフットサル・レフェリーとして活動しておりませんでしたが、ドイツでのフットサルの試合がどんなかはやはり気になるもの。こちらのレフェリー仲間によると、研修を受けるとフットサルのレフェリーも担当できるとのことで、日本のように別ライセンス体系にはなっていないようです。

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障がい者サッカー

障がい者サッカーは、1977 年にゼップ・ヘルベルガー財団が創設されるなど障がい者のための取り組みが行われ、ブラインドサッカーのブンデスリーガ(Blindenfußball-Bundesliga)が 2008 年より始まりました。DBS (Deutschen Behindertensportverband) DBSV (Deutschen Blinden- und Sehbehindertenverband)の両協会によりリーグは運営されています。IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014 が 11 月に日本で開催されますが、ドイツ代表も参加国の一つ。なお、視覚障がい者以外のためのリーグ、大会がどのように行われているのか、現時点で情報をあまり得ることができませんでした。障がい者のサッカーへの参加はまだまだ少ないことから、ドイツでも引き続き取り組みが行われています。

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